知れば怖くない不動産屋の裏話

カテゴリ：不動産問題 2018-11-05

皆さんは業界用語という言葉をよく耳にしたことがあると思います。例えば飲食店では勤務中に従業員がトイレに行く場合、A従業員「○番行きます」なんて周りのスタッフに声を掛けていなくなる場合がこれですね。実は私、以前は大手ファストフード店で店長をしていたので店舗内で専門用語が飛び交っていました。

実は不動産会社でも耳慣れないというよりも略語が多く飛び交っているのをご存じでしょうか？そして裏では口外もできない？（本手でしょうか・・・）隠語も存在してたりも。今日はその中の2つについて書きたいと思います。

あて物

物件（お部屋、土地）を見学する時に最初に【あて物】「印象の悪い（言いすぎですが）物件」を紹介します。そして最後に、「気に行っている物件」や「決めてもらいたい物件」を紹介していく流があります。短時間の間に見せられて実は誘導されている事も中にはあります。特に決断がを決めかねているお客さんにはこの手法が効果的となっているようです。見学から帰ると着座して、「最初に見た○○と××の物件よりも△の物件が、条件もいいしピッタリです！」と言われて決断をしてしまう。劣ってしまう物件を見せられると薦められた物件がよく見えてしまいます。この場合、一旦自分たちで見学する事が大切であることを覚えてくださいね！

上乗せ（乗っかる）

賃貸の場合に多くみられますこのやり方は一見、お客さんも得してるのかな？と感じてしまいがちですがカラクリがあります。不動産会社の収入源は、敷金・礼金・仲介手数料から成り立っているのはご存じでしょうか？あれ？敷金って関係ないでしょ？実は手数料無料の場合や手数料だけでは少ないので別名目で上乗せされている場合も中にはあることを知ってましたか？当然、手数料無料だけでは会社が成り立たないのでこのような形態も存在してしまっているようです。また、フリーレントを敷金や礼金に振り替えられるケースも存在はしているのですが、中々気づくのは難しいでしょう・・・

売買の場合はどうなの？諸説、売れ残り物件や苦戦をしている物件を早期に売却したい売主（業者売り）から仲介会社の担当者へ個別に【担ボ】（担当者への謝礼金）があるケースも。個別に出る物件がある場合は、その物件を優先的に紹介してくるのでここは注意が必要です。気に入っていればいいと思いますが、大幅値引きも頑張ります！なんてトークが出たら少し考えましょう。

いかがでしたか、このように社内で飛び交っている用語を知るだけでも不動産会社に行きやすくなったのではないでしょうか？不動産会社選びで重要なのは、数多くの物件情報を保有しているから安心できる時代ではありません。物件情報だけに気をとられていては失敗をしてしまいます。しっかりと事前準備をした上で不動産会社とお付き合いをしてみてください。